FIELD NOTE KUSHIRO

北海道くしろ地方のローカルメディア「フィールドノート」のブログ

思いと言葉 次世代のコミュニティについて FIELD NOTE 04 より

思いと言葉

このマチにしかない会社の社長さんや、お店の店主さん、その思いと言葉をご紹介する連載。今回は、浜中町であたらしいコミュニティの在り方について、次の世代を担う人たちのお話しをご紹介します。

 

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―地方と呼ばれる場所はどこも今、課題を抱えながら今後の在り方を模索しているように感じますが、皆さんは新しい事を浜中でやっていく中で、今何か課題に感じている事や壁を感じる事はありますか?

 

松岡さん(以下 松):あーそれは、元々浜中に住んでいる地域の人達の賛同とか承認、そういうのを取り付けれてないなと思うんですよね。僕は移住者なんで、なに好き放題やってんだって目でみられてる感じがして。でもやっぱり、一番認められたいのは地元の人なんですよね。それでやっぱり褒められたいよね(笑)。

 

一同:はははははは(笑)。

 

芦田さん(以下 芦):大体よそから来たもんは、個性的だから目立つ。だからお互い意識して、尊重し合って繋がりやすい。でも地元の人とそこまで会話できるかというと、できる人も居てるけど、なかなか難しいよな。

実際、浜中に来た時8000人いた人口が今6000人になってて、わずか20年弱で。それがあと20年くらいで残り4000人くらいになるって言われてるのに周りは何も動かない。

 

松:そうだね。

 

芦:だから俺らの世代が少しずつ何か発信しようかって言うのを考えてて。会って話して、なんかコラボしたりして。そういう感覚でイベントとか、地元の人とも何かやりたいけど、でもやっぱり無理矢理感がでると面白くなくなってしまう。だからいかに無理なく一緒にやろうって方向になれるかが課題かな。

 

―吉野さんはずっと浜中に住む人として、どうですか?

 

吉野さん:僕は海で。さっきの、浜中の人口があと2000人減るうちの大半が浜の人間なんですよ。本当に今何かやっておかないとっていうのは誰でも思う事で、でも動きがない。そのきっかけをなんとか作っていきたいっていうのはあります。それで、やっぱり地元民でもその地域の人に認めてもらいたいって気持ちはあるんですよね。

 

松:俺は結びつけたいっていうのが自分の中にあって。あしやんのアウトドアツアー行った人が俺の事知って俺のチーズに出会うとか、結び付いていく感じ。それが地元の人ともできたらいいなっていう。

 

―そういうのいいですよね。

 

芦:あとは若い世代も既存の人らのフィールドで、やってる遊びに入っていってそこで繋がりをつくれるかっていうね。

 

―そういう課題や、ものづくりの精神を若い世代に伝えられていると思いますか?

 

松:俺それ、すげー心配に思っています。ただ今までも先輩方がやめないで現場に居続けてくれてる事で、俺らに引き継いでると思うから。俺らも頑張って現場に居続ける事で、若い奴に繋がってくれればいいなって思いますね。

 

芦:若いやつらも、すげぇエネルギーがあるはずやのに、結構大人しいよね。昔はもうちょっとやんちゃだったよな。

 

―自由度が少なくなってきているんですかね?

 

海野さん(以下 海):私は、自由過ぎてわからないですよ(笑)。

 

芦:自由過ぎてわからんのか!あぁ、そういうことね!俺らはなんか自由になりたかったっていう感覚があって求めてたよな。

 

松:自由を求めているような事が心に刺さってたしね(笑)。今の人達は自由なんだ。

 

海:そう。なんでもできるんだけど、それに気づかないくらい自由なんですよ。満たされてる事にも気づいてないくらいのぬるま湯感というか(笑)。最初から生活水準が普通だし、若い時から欲しいもの買えるし。

 

芦:ハングリー精神がないんだよな。

 

―気づかずに、満たされてるっていうのはなかなか何かしよう!っていうハングリー精神を生まないですよね。私も1度釧路を離れて戻ってきてから気づいた事が多くて、それまではカヌー、山登りとかも一切した事なくて。やってみたら、やばいなー!みたいな(笑)。

 

海:凄いわかるな、それ。私も最近まったく同じ事を思ってました。去年、色々教えてもらってこんなにアクティビティあるのか!って(笑)。

 

―そういう当たり前にあった事の再発見を共有できる様な、外側と内側の視点を感じられるコミュニティってあったら良いですよね。

 

芦:難しいところで、そういうの意識して集まったりすると、なんかしんどくなるでしょ。俺らは結構好き勝手やらせてもらってる方だけどな。

 

松:ファームデザインズの初代の社長さんとかが第一世代でやってきてくれてるから、やりやすい土壌はあったよね。

 

海:最初は風当たり強かったと思いますよ。それでも父はやり通してきましたからね。

 

―なるほど。第一世代があるっていうのは強いですね。

 

芦:ただやっぱり、トップは元々居る人たちにとってほしいよな。そしたらもっと人はついてくると思うし。2代目、3代目でも、元々居る人がトップでやっていった方が良い。うちらみたいなんがやっていく事よりも。

 

松:今からまた動きだすって感じだよね、浜中。

 

―新しい風が混じりながらも、やっぱり舵をとっていくのは

元々の地元の方たちであってほしい。移住者と地元民の繋がりが

より一層強くなれば、もっと面白い事ができる。

どの地域にも共通するような、とても可能性を感じるお話しでした。

今後も地域の可能性が広がるような話しを繰り広げていきたいですね。

皆さんどうも有難うございました!!

 

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松岡慶太さん 
Gratefulf Farm/松岡牧場の主。移住者の目線で浜中町を盛り上げる立役者。
音楽のイベントなどを町の若者達と一緒に開催している。
近日、牧場内にカフェをオープン予定。
http://www.grateful-farm.com/

 

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吉野祐二さん
北海道はまなか産直プラザ 道の蔵<DO NO KURA>代表取締役
唯一、生粋の浜中町出身で海の視点保持者。
浜中と道東の素晴らしさを全国の人に知ってもらうため、
インターネットを通じて特産物の販売や情報発信をしている。
http://www.d-kura.com/

 

 

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海野一葉さん
両親が浜中町に移住しファームデザインズを開業。
別の土地での仕事を経て、昨年、ファームデザインズ販売担当として浜中町に帰郷。
現在は、日本各地を飛び回り自社の製品や浜中町の魅力を伝えている。
http://www.farmdesigns.com/

 

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芦田政雄さん
牧場の主、兼あしやんカヌーのガイド。大阪出身。
オーストラリア・アジア・モンゴルなど様々な旅を経て浜中町へ。
しっかり現実を捉えつつ、独自の視点で切り開く開拓者。
http://ashiyancanoe.com/index.html