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FIELD NOTE KUSHIRO

北海道くしろ地方のローカルメディア「フィールドノート」のブログ

ある視点~田中道人(映像作家)

ある視点

無人航空機のドローンを活用し、故郷の釧路湿原を題材とした映像作品を制作している、北海道川上郡標茶町出身の田中道人さん。

 

代表作とも言える作品がこちら。

vimeo.com 

地元住民も言葉を失くしてしまう程の美しい映像作品。釧路以外の方にとっては1度は訪れてみたい衝動に駆られるのではないでしょうか?

 

特に釧路市は、2016年1月に訪日外国人旅行者を地方へ誘客するモデルケースを形成する取り組み「観光立国ショーケース」に選定され盛り上がりをみせていますが、田中さんは観光や誘客の為に動画を制作しているのではなく、 

「故郷の美しい湿原が残り続けて欲しいという思いを込めて作りました」

 と、思いを語ります。

  

そうした純粋な思いや制作意欲はどこからくるのか?

 

聞いてみるとその源は父・田中耕三さんから受けた影響が大きいそうです。

   

耕三さんは標茶町の茅沼駅から直ぐにある「旅の宿 六花」を営んでいましたが、2010年に営業を終了。

 

その後も六花を訪れたかつてのお客様に年4回、写真と文で綴った「六花通信」を送っています。

 

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また、30年以上前から釧路湿原で氷の写真を撮り続けている耕三さん。

   

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「氷の世界は地上の宇宙」と呼ばれる作品群は、合成もレタッチも行なっておらず、太陽の光が氷の割れ目に差し込んだ、僅かな瞬間を捉えた奇跡的な写真です。

 

 今回は、その写真を映像化した田中道人さんの最新作【Universe of Ice 3】をご紹介いたします。

 

 

ナレーションは近藤好美さん (新海誠監督アニメ映画「秒速5センチメートル」ヒロイン役) が担当。

  

やわらかい日差しのように、やさしく語りかける言葉は映像にほんのりと温かみをもたらし、氷を融かすような潤いを感じさせてくれます。

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最後に、父から子へと受け継がれる言葉をご紹介。

  

「自然に保護されているのは人間の方であり、人間が自然を保護しようというのは大それた考え」

「自然に保護して貰えるように行動する事が自然保護」

「自然から保護されなくなった時、人間は地球上に住めなくなる」

 

力強く胸を打つメッセージ、そして自然の営みは脈々とこの土地に息衝いています。